• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

栄養素特異的な味細胞-味神経可塑的マッチング機構の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K19652
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分57:口腔科学およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

重村 憲徳  九州大学, 歯学研究院, 教授 (40336079)

研究分担者 吉田 竜介  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (60380705)
實松 敬介  九州大学, 歯学研究院, 講師 (70567502)
高井 信吾  九州大学, 歯学研究院, 助教 (30760475)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワード味覚 / 味細胞 / 味神経 / アクソンガイダンス / ラベルドライン
研究成果の概要

味細胞の寿命は約10日と短いにも関わらず、味覚情報(認知)は恒常的に維持されている。このことから、味細胞と味神経は、配線/断線を繰り返す中で味質選択的に接続される分子機構を有する可能性が推定されている。しかし、このメカニズムについてはほとんど不明である。そこで本研究では、この未知の動的な配線制御機構を明らかにするために、味蕾および味神経に共通に発現する細胞表面蛋白(Cadherin: Cdh)ファミリーに着目し解析を行った。この結果、プロトカドヘリン20が甘味受容細胞および味覚神経の両者に特異的に発現しており、甘味情報ラインの配線制御メカニズムに寄与している可能性が示唆された。

自由記述の分野

口腔生理

研究成果の学術的意義や社会的意義

味細胞と味神経とは、生まれてから死ぬまでの全ライフコースを通して絶えず配線/断線を繰り返しながら味質選択的に接続されることで、外・内環境に適切な「摂食行動適応」が達成されていると考えられる。その一方で、加齢や不規則な生活習慣により「ミス配線」も起こりやすくなることも考えられ、この慢性化が特定の疾病発症、つまり「口腔および全身の味覚感受性の低下」から「体内栄養素の代謝異常」、そして「生活習慣病など個体機能の低下」へと繋がる可能性が推定された。本研究成果により、味細胞ー味神経の配線を制御する方法の開発が可能となり、生活習慣病やフレイル等を予防・治療する新たな健康寿命延伸戦略の萌芽が期待される。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi