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2020 年度 実施状況報告書

小児医療現場で発生する患者・家族の暴力への対応力強化プログラムの開発と効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 18K19664
研究機関筑波大学

研究代表者

涌水 理恵  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (70510121)

研究分担者 三木 明子  関西医科大学, 看護学部, 教授 (30315569)
福島 敬  埼玉医科大学, 埼玉医科大学国際医療センター小児腫瘍科, 准教授 (30323299)
前野 哲博  筑波大学, 医学医療系, 教授 (40299227)
大戸 達之  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (60344892)
齋藤 誠  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80535021)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2022-03-31
キーワード小児科 / 家族対応 / 暴言・暴力 / 全国実態調査 / 研修テキスト開発
研究実績の概要

全国小児科での実態調査と相談事案の分析結果を統合し、法学や医学・看護学の専門家の助言や患者家族団体のオブザーブを得て研究メンバー全員で代表的事例を絞り込んで検討・協議したのち、暴言・暴力・ハラスメントへの『組織としての対策』また『個人/チームとしての対応力』を強化するためのマネジメント指針を策定し、小児患者・家族の暴言等への対応力を強化するため、職員向け研修テキストを開発・作成し、その内容妥当性と使用可能性を調査した。
研修テキストの構成は1)被害実態の結果概要、2)代表的な被害事例(事例1_暴言:感冒症状と喘鳴を伴う1歳半患児と父親 、事例2_暴力:予防接種を受ける小学1年生患児と母親、事例3_ネットでの中傷:待合室で落ち着きのない4歳患児と母親、事例4_セクハラ:朝から嘔吐を繰り返す患児を抱えた祖母)の提示と「このような状況になったのはなぜでしょう。気になる点を書いてみましょう」「このような状況を未然に防ぐために、必要なことは何でしょう」「このような状況が発生した場合、どのような対応をすればよいでしょう」を考えるワーク、3)研修の振り返り、4)院内掲示ポスターの紹介とし見開き13頁カラー4A版とした。
調査対象施設を日本外来小児科学会(SAGPJ)代議員の所属施設30施設とし、開発した研修テキストの内容妥当性と使用可能性を確認するために「テキストは職員の家族への対応力を強化するために有用な内容であると思いますか」「このテキストを貴施設で実際に使いたいと思いますか」の質問紙をテキストと共に郵送し3件法で回答を得た。本研究はSAGPJ倫理委員会および研究者所属機関IRBの承認を受けて実施した 。28施設36名の職員より開発した研修テキストは内容的にも有用かつ使用可能性も高いことが示された。今後オンライン講習での運用も検討していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究はSAGPJ倫理委員会および研究者所属機関IRBの承認を受けて実施され、計画通りに進展している。開発した研修テキストは内容的にも有用かつ使用可能性も高いことが示された。今後オンライン講習での運用も検討していく。

今後の研究の推進方策

開発した研修テキストを用いた実践アウトリーチを進めるとともに、研究成果の報告を進める

次年度使用額が生じた理由

アウトリーチと論文投稿費用に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 小児科外来における患者・家族の暴言・暴力・セクハラ・嫌がらせへの対応力を強化する研修テキストの開発2020

    • 著者名/発表者名
      涌水, 理恵; 三木明子、壹岐聡恵、後藤あゆみ
    • 学会等名
      第40回日本看護科学学会学術集会(優秀演題表彰)

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公開日: 2021-12-27  

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