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2022 年度 実施状況報告書

障害者から学ぶ“エイジング・イン・プレイス”の秘訣:ミクストメソッド研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K19675
研究機関京都大学

研究代表者

岩隈 美穂  京都大学, 医学研究科, 准教授 (60512481)

研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2024-03-31
キーワード障がい者 / 高齢化
研究実績の概要

当該年度において研究結果を学会発表、その後論文化をおこなった。加えて日本作業療法学会『SDGsなまちづくり~Share, Discover and Greet with smile を楽しもう!』では「高齢化とまちづくり」についてパネリストとして、NHKテレビ番組「バリバラ」で「障害者の高齢化」を取り上げたとき研究結果の一部を紹介するため登壇・出演した。
量的調査では、800人中638人(86%)が,「体についての悩み」があると回答している。半数以上(353名)が「しびれ・慢性的な痛み」「排便」(377名)に悩んでおり、次に多かったのが「排尿」(272名)だった。次に「行政に期待すること」では,社会福祉サービス(438名)、経済的保障(288名)、リハサービス(267名)が上位3つとして挙げられていた。また「身体の悩み」の有無と3つの時間軸(現在の年齢、受傷した年代、受傷期間)との関連をみた調査では、有効回答数は800人で、回答者背景は、性別は男性が641名、女性が150名であった。全体の平均年齢は59.1歳、受傷時年齢で一番多かったのが、20代の242人(33.2%)、次に10代で150人(20.5%)であった。受傷期間で一番多かったのが、20~29年間で167人(24.5%)、最長が69年、平均期間が27.4年であった。「現在の年齢」「受傷した年代」「受傷期間」と「身体の悩みの有無」の関連についてカイ二乗検定を行ったところ、それぞれp=0.27、p=0.093、p=0.22で有意な偏りはなかった。
質的調査(聞き取り)では、【高齢障害者と障害高齢者】【エイジングインプレイスの先駆者としての障害高齢者】【地域で暮らす】【障害と長く付き合う:実践知】【高齢者・医療者へのメッセージ】【加齢による変化と気づき】などのテーマが抽出された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初予定していた聞き取りが、リクルートに時間がかかった。今は20人以上終了しており、分析中である。

今後の研究の推進方策

現在、質的データ(聞き取り)を分析中で、コードは大方抽出できている。
本研究のまとめとして、結果をメディカルコミュニケーション学会(大会長)、老年看護学会(教育講演)、公益社団法人 全国脊髄損傷者連合会(パネリスト)で、報告予定である。

次年度使用額が生じた理由

海外への学会参加がこれまで不可能だったため、そのための費用が残っている

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 損傷者の身体の悩みの内容と行政への期待についての報告:第一報.2023

    • 著者名/発表者名
      岩隈美穂, 大濱眞, 加藤真介
    • 雑誌名

      日本脊髄障害医学会誌

      巻: - ページ: -

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 脊髄損傷者の身体の悩みと3つの時間軸との関連についての報告:第2報.2023

    • 著者名/発表者名
      岩隈美穂, 大濱眞, 加藤真介
    • 雑誌名

      日本脊髄障害医学会誌

      巻: - ページ: -

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Patient experience (PX) among individuals with disabilities in Japan: a mixed-methods study.2022

    • 著者名/発表者名
      Miho Iwakuma, Takuya Aoki, and Mariko Morishita
    • 雑誌名

      BMC Primary Care

      巻: 23 ページ: -

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Diffusion of Innovations from the West and Their Influences on Medical Education in Japan.2022

    • 著者名/発表者名
      Morishita, Mariko; Iwakuma, Miho.
    • 雑誌名

      Oxford Research Encyclopedia of Communication

      巻: - ページ: -

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 脊髄損傷者の身体の悩みの内容と行政への期待についての報告:第一報.2022

    • 著者名/発表者名
      岩隈美穂, 大濱眞, 加藤真介
    • 学会等名
      日本脊髄障害医学会
  • [学会発表] 脊髄損傷者の身体の悩みと3つの時間軸との関連についての報告:第2報.2022

    • 著者名/発表者名
      岩隈美穂, 大濱眞, 加藤真介
    • 学会等名
      日本脊髄障害医学会
  • [学会発表] 発達障害者支援法から10年: 計量テキスト分析によるQ&Aサイトに投稿された発達障害に関する投稿内容の比較2022

    • 著者名/発表者名
      岩隈美穂,舟木友美
    • 学会等名
      社会医学学会
  • [備考] 京都大学医学研究科 医学コミュニケーション学 新着情報

    • URL

      https://medcomm.jp/

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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