フラボノイド系を中心とした天然物について、WNTパスウエイが活性化しているAPC変異大腸がん細胞特異的に、増殖抑制作用を示すかどうかを評価した。その結果、100マイクロモル濃度で、両細胞株にも効果を示さないもの、両細胞株に同様に強力に作用するもの、どちらかの細胞株により強く作用するもの、予測される4パターンそれぞれの特徴を持つ化合物が選択された。 しかし、APC変異細胞株に対する作用は特異性が低く、APC正常細胞との切り分けが不十分と判断した。構造の異なる化合物を増やすなどして、更なるスクリーニングなど検討が必要と判断した。
|