現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度はCarbapenemase主要5ファミリーとして、KPC(Klebsiella pneumoniae arbapenemase)、NDM(New Delhi metallo-beta-lactamase)、VIM(Verona integron-encoded metallo-beta-lactamase)、OXA-48-like(Oxacillin carbapenemases-48-like)、IMP(Imipenemase metallo-beta-lactamase)に対するLAMP法のプライマー設計を行い、反応温度の比較を実施した。 今年度は、NDMとKPCについては、マルチプルアライメント結果より、全てのLAMP法プライマーと全変異型の塩基配列が一致しているため全変異型の検出が推測できた。しかし、LAMP法プライマー設計において多様化しており問題となるのがIMPである。IMPについては変異型の多さより、1セットのLAMP法プライマーでの対応は困難なためIMP 全ての変異型をマルチプルアライメントの結果からグループ1からグループ3の3つのグループに分類し更にプライマーを設計した。グループ1はIMP-1, -3, -4, -5, -6, -7, -9, -10, -15, -25, -26, -28, -29, -30, -34, -38, -40, -42, -43, -45, 5-1, -52, -53, -55, -59, -60, -61, -62, -66, -70の30の変異型を含む。グループ1のプライマーセットはわが国で頻発する変異型を多く含むことと所有菌株の関係から、今回はIMPグループ1についてのみ検証した。グループ2とグループ3については対象とする変異株の保有が無く検証ができなかったため、次年度の課題と考える。
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