研究課題/領域番号 |
18K19698
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
船島 由美子 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 講師 (70752814)
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研究分担者 |
永沢 善三 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (80706820)
佐藤 謙一 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 准教授 (90505687)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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キーワード | LAMP法 / カルバペネマーゼ産生腸内細菌目細菌 |
研究成果の概要 |
薬剤耐性菌の感染症治療ではカルバペネム抗菌薬に耐性を示すグラム陰性桿菌の世界的な蔓延が問題となっている。この耐性機構にはカルバペネマーゼの産生が大きく関与する。本研究では抗菌薬治療の“最後の切り札”とされるカルバペネム系抗菌薬を加水分解するカルバペネマーゼ主要5ファミリーを網羅的に遺伝子にて検出するLAMP法の開発に取り組んだ。その結果、bla IMP、bla KPC、bla VIM、bla NDM、bla OXA-48における多くの変異タイプに対応できるプライマーの設計に成功した。しかし、検証実験では残念ながら各変異タイプの菌株すべてを保有していないため、限定的な変異タイプの検証となった。
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自由記述の分野 |
臨床微生物学、感染制御学、医動物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CDCの予測では、世界的な死亡者数は悪性新生物を抜いて2050年度には薬剤耐性菌感染症が1000万人に達すると報告している。特にカルバペネム抗菌薬に耐性を示すグラム陰性桿菌の蔓延が問題となっている。薬剤耐性菌の蔓延を予防する早期の検出が極めて重要となる。本研究ではLAMP法を基本原理とし、開発途上国でも高額な機器を使用せず、かつ可能な限り変異した遺伝子タイプでも網羅的に検出するシステムの開発を実施した。その結果、増幅反応にヒートブロックを応用することで特殊な測定機器を使用せずに、カルバペネム系抗菌薬を加水分解するカルバペネマーゼ主要5ファミリーを網羅的に遺伝子にて検出することに成功した。
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