研究課題/領域番号 |
18K19703
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
吉田 謙一 東京医科大学, 医学部, 客員研究員 (40166947)
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研究分担者 |
花尻 瑠理 (木倉瑠理) 国立医薬品食品衛生研究所, 生薬部, 室長 (10224916)
川原 玄理 東京医科大学, 医学部, 准教授 (40743331)
林 由起子 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (50238135)
前田 秀将 東京医科大学, 医学部, 准教授 (60407963)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2024-03-31
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キーワード | 薬物中毒 / ゼブラフィッシュ / 合成カンナビノイド / カフェイン / 行動薬理学 / ストレス |
研究成果の概要 |
高スループット行動解析装置(Danio-vision)を用いて、危険ドラッグ等を投与した後、ゼブラフィッシュ(Zf)の行動を同時・多数・経時的に記録・解析し、死亡率を推定できる実験系を確立した。 これを用いて、大麻(CB)成分の一つカンナビジオール(CBD)、及び、興奮性薬物カフェインを投与した後、明暗刺激を反復し、行動、及び、生存率に対する影響を観察した。本研究で確立したZfの実験系が、未知の物質の不安、学習行動、運動障害の評価、そして、致死濃度の予測に、迅速性、効率性、簡便性及び再現性の観点から有用であることが確認された。
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自由記述の分野 |
法医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬物の行動、生存率に対する研究は、げっ歯類を用いて行われてきた。しかし、再現性と統計的有意性の確認のため、多数の動物を殺さなければならなかった。 ハイスループット行動解析装置は、ゼブラフィッシュの行動や生存率に対する薬物の効果や毒性を、短期間に多数・同時に再現性よく記録・分析できることを示した。今後、法医学分野から、中毒学・病態生理学に関する基礎研究を発信できる強力な武器となりうる。
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