本研究の目的は、がんサバイバーシップ支援を地域で展開する際の、地域支援組織と研究者の連携に向けた課題を明らかにすることである。全国12か所の地域支援団体および1か所の医療機関の見学とヒアリングを実施した。支援団体の運営上の留意点として、①地域とのつながりを持つ、②活動賛同者を増やす、③利用者を増やすことが挙げられた。これらは相互に関連し、がん以外の健康問題も意識することや、地域の既存組織と共存すること、利用者の希望を重視することが重要であることが確認された。 研究者と支援団体の連携については、連携が支援団体の活動全体に資するものとなるよう、研究者が意識することの必要性が示唆された。
|