研究課題/領域番号 |
18K19740
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
深田 宗一朗 大阪大学, 薬学研究科, 准教授 (20432445)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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キーワード | 筋線維 / 遅筋 / 速筋 / モノクローナル抗体 |
研究成果の概要 |
本課題は,申請者の樹立しラットモノクローナル抗体―3A11-3―の抗原同定による筋線維タイプの決定機構解明を目的とした。3A11-3抗体が認識する抗原はおそらく新生仔筋組織の細胞膜に局在する150-160kDaの膜タンパク質であると考えられた。しかし,3A11-3抗体はIgMであり、IgGのように抗原に強く結合するものではないため、樹脂をスケールアップしてPull-downすることでは効率的に抗原を回収できずLC-MS/MSによる抗原同定にはいたらなかった。今後は銀染色によって検出できた電気泳動バンドからのタンパク質抽出の効率を上げ、LC-MS/MSでの同定を引き続き行っていく。
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自由記述の分野 |
筋生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの筋線維タイプの決定している因子は,筋原繊維を構成するミオシンやミトコンドリアタンパクなど,その殆ど全てが細胞内タンパクである。そのため,細胞表面タンパク質が,筋線維タイプにより異なる成果は,細胞外のシグナルを介して筋線維タイプが決定される可能性を示しており,学術的には非常に新規性の高い成果である。さらに,本抗原は,筋線維タイプが決定されると,その発現が低下することから,筋線維タイプの維持ではなく,その決定に関与している可能性が高い。今回は抗原の同定には至らなかったが,その同定により様々な病態で変化する筋線維タイプの変動機能回目につながる可能性が期待される。
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