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2022 年度 研究成果報告書

自発運動を惹起する消化管スイッチとそのシステムの探索

研究課題

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研究課題/領域番号 18K19745
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関徳島大学

研究代表者

志内 哲也  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (70372729)

研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2023-03-31
キーワード運動習慣 / モチベーション / 腸脳相関 / ドーパミン
研究成果の概要

回転かご運動を用いて高運動志向性マウスおよび低運動志向性マウスに分類し、これらのマウスから消化管上皮細胞における遺伝子発現の違いを網羅的に比較した。その結果、いくつかの候補遺伝子がみつかり、そのうちの1つはアゴニストの経口投与により運動志向が向上すること、迷走神経求心路を阻害することでその作用が低下することを見出した。上記候補遺伝子の遺伝子欠損マウスを用いて、そのアゴニストを経口投与しても運動志向性は上昇せず、このマウスの消化管にアデノウイルスを用いて人工的に遺伝子発現を回復させると、脂肪食摂取による運動志向性の向上作用がみられた。

自由記述の分野

生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトでは、頭では分かっていても自発的に運動することは難しく、運動の実施を推奨されるべき人ほど自発的に運動しない傾向が強い。本研究結果は、末梢を発端として運動への意欲を制御できる可能性を示唆する。これまでの自発運動量に関する研究では、骨格筋や脳に焦点を当てたものが多く、消化管からのアプローチは皆無であった。腸管上皮の分子を刺激するだけで吸収されないようなアゴニストが開発できれば、新規薬剤の作製にも貢献できる。習慣的な運動は、貯筋を促進することでサルコペニアの予防に寄与するだけでなく、認知機能や情動の安定など、超高齢化社会における継続的な健康にも大きく貢献するだろう。

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公開日: 2024-01-30  

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