現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は,項目(A1) のビット並列技法を用いた超高速実世界ストリーム検索技術の研究開発については,前年度の成果である全オンライン接尾辞木の研究が,系列データアルゴリズムの第一級の雑誌であるAlgorithmicaに掲載され(Takagi他, Algorithmica 2019),SNSデータの大規模解析の基本演算である頻出アイテム発見のための超高速なビット並列アルゴリズムを開発し,応用情報検索分野の第一級の会議であるSPIRE2019で発表した(Kaneta他, SPIRE 2019). 項目(A2) の確率的手法に基づく超高速実世界ストリーム計数技術に関しては,空間ストリームデータ処理に関して, 事後確率最大化に基づくマップマッチング手法ルートグラフの開発(Inakoshi他,IPSJ TOM, 2019) と,極大信頼度正則化領域のマイニング手法をて案した(Inakoshi他, 人工知能学会論文誌, 2019) .項目(A3) の構造列挙手法に基づく超高速実世界ストリーム発見技術については,候補となる構造を高速に列挙する手法として,弦二部グラフ列挙(Kurita他, IWOCA2019) と誘導木再構成問題の高速アルゴリズム(Wasa他, IEICE Trans.2019) を研究開発した.項目(A4) の超高速ストリーム知識発見の理論的基盤の研究については,多ストリーム処理における安全保障に関係する研究として,代数系ZpとZpe上の離散平方根問題の性質について調べた.項目(B1) のプロトタイプシステム構築と予備評価実験では, 木列挙のための大規模並列計算フレームワークmts を開発して,その性能を実験的に評価した(Avis, Charles Jordan, Optimization Methods and Software, 2019) .
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