生体認証技術が普及し、指紋認証と顔認証が現在では主流となっている。これらと同等の認証率を達成できる他の生体情報による認証技術の確立は今後のさらなる情報サービスの拡充により必要不可欠である。ここで、ヒトの耳介についてもヒトそれぞれに形状の違いによる特徴があり、個人認証の研究対象になっている。これまでにも、耳介の音響伝達関数を利用した認証システムが研究されているが、認証装置の位置が認証の度に変動するため、認証精度が低下することが問題視されてきた。そこで本研究では、耳介伝達関数を用いたマルチモーダル個人認証ならびに音響時系列データを用いたシングルモーダル個人認証を提案し、その有効性を検証した。
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