対向する空気噴流を指先に当てる方式を新たに提案した。まず、三次元空間中での指先位置の保持と、爪と皮膚とで力の感度が異なることを利用して噴流の圧力を制御するだけで、指腹側で感じる圧力を制御することができることが明らかとなった。次に指腹に対して接線方向から噴流を当てると指腹が噴流によって変形することでより多くの噴流が指先に当たるようになること、さらには指腹に衝突した空気が指腹の法線方向に跳ね返り、結果として指先に法線方向に押す力が感じられること、噴流に沿って見えない線があるように感じられることがわかった。また対向ノズルを指の動きに合わせて移動させることで見えない平面を表現できる可能性が示唆された。
|