本研究では,寒天を利用した食べられる光学系の創出と評価に加えて,飴を材料とした食べられる光学素子や光学系の提案とデバイス開発,応用実験を行った.具体的には,寒天製レンズの成形と評価,寒天製レンズによる食べられる光学系の試作と評価,飴を素材とする光学素子の開発と評価,人-機械インタラクション(HMI)における有効性の検証,飴製マイクロレンズアレイによる高精度マーカーの開発を行った.飴は当初の計画には含まれなかったが,本研究の中でその有用性が実証されており,適切な包装を行えば長期の保存も容易であるなどの利便性も備えていたため,寒天と同様に可食光学素子形成のための重要な原料であることが判明した.
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