本研究においては、言語の意味は本来、ヒト脳の中に表現されるものであり、すでに言語となって外に出てきたものの中に意味を求めるのではなく、直接、脳内に表現される意味表象を使った新しい意味表現を構築するものである。これまで我々はヒト脳内を観測することができなかったため、言語が持つ論理的意味や語用論的意味をその表現と文法から捉えていたが、現在、fMRIなどを用いて直接脳内を観測することができ、その技術と脳の外で脳内の意味を表す言語の二つを合わせた新しい意味表現の構築を行なった。開発された脳活動と言語に基づく意味表現手法は、ブレインマシンインタフェースの構築に必要となる脳内情報解読にも大きな役割を担う。
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