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2020 年度 研究成果報告書

腸内環境も勘案したミクロシスチン低濃度曝露による慢性中毒発症機構と緩和法の検証

研究課題

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研究課題/領域番号 18K19854
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分63:環境解析評価およびその関連分野
研究機関島根大学

研究代表者

清水 英寿  島根大学, 学術研究院農生命科学系, 准教授 (10547532)

研究分担者 石塚 敏  北海道大学, 農学研究院, 教授 (00271627)
清水 和哉  筑波大学, 生命環境系, 准教授 (10581613)
岡野 邦宏  秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (30455927)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワード腸線維化 / ABCトランスポーター / SLCトランスポーター / Probenecid / Rifampicin
研究成果の概要

近年、食のグローバル化に伴い、発展途上国だけでなく先進国においても、飲料水や淡水魚介類を介してアオコ由来毒素ミクロシスチンを摂取してしまう可能性が指摘されている。そこで本研究では、低濃度ミクロシスチンによる慢性的な曝露が臓器機能に与える影響について検証を行った。結果として、ミクロシスチンの低濃度曝露により、肝臓や大腸において機能障害の誘発が認められた。また、培養肝細胞および培養腸管細胞を用いた解析から、従来とは異なる作用経路の存在が示唆された。今後は、本研究成果を基盤に、さらなる作用機構の解明に加え、慢性ミクロシスチン中毒を対象としたバイオマーカーの探索などへと発展させていければと考えている。

自由記述の分野

健康科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

食のグローバル化に伴い、今後、発展途上国と同様に我が国においても、飲食を介して低濃度のミクロシスチンに慢性的に曝露される可能性は否定できない。よって、本研究成果は、新規作用メカニズムの解明といった学術的な発展だけでなく、バイオマーカーの探索や緩和法の検証など、慢性ミクロシスチン中毒への対処方法の作成に向けた基盤となり得る。世界的な問題となりつつある「水質低下」に伴った「食の安全性」の問題に焦点を当てた本研究成果は、我が国のみならず、発展途上国に対する国際貢献にも繋がると期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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