研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、専門医レベルを凌駕する革新的なX線画像診断をデータ駆動で実現するような、新時代の人工知能支援診断(artificial intelligence-aided diagnosis, AID)システムの開発に挑戦した。その結果、乳がん画像検診用AIDシステムの他、胃がん画像検診用AIDシステム、ならびに死後画像を用いた死因鑑別用AIDシステムなどを開発し、その有効性を検証した。とくに、乳がん所見の一部では専門医の診断能を上回る革新的性能を達成し、その可能性を実証した。
知的医用システム
本研究で開発したAIDシステムは、臨床上十分有用な高性能を達成した。このような医師の診療業務を支援、さらには一部を代替可能な高性能AIの実用化により、医師の業務量低減や非専門領域に対する支援、さらには遠隔医療などを含めた効率化を実現することが可能になり、地方における医師不足に起因する医療提供の持続可能性や、都市部に比して専門医偏在に起因する医療の均てん化問題などの改善に繋がると期待される。