研究実績の概要 |
これまでに実施してきた研究成果であるHanaki et al., (2021 ISERDP1151)がGames and Economic Behaviorに、Duan and Hanaki (2021 ISERDP1147)は、Journal of Economic Dynamics and Controlに掲載された。また、Tse et al., (2024)がJournal of Economic PsychologyにCorgnet et al.,(2024)がEconomic Journalに、Chessa et al., (2023)がGames and Economic Behaviorに掲載された。このようにこれまで蓄積してきた研究の成果が査読付きの国際学術誌に掲載された。 そのほか、実験経済学で用いられている複数のタスクの中から一つを無作為に選んで謝金を支払うRandom Incentive Systemの有効性に関する実験検証の結果をAoyama and Hanaki (2024, ISERDP1236)としてまとめ、時間選好の測定を金銭的なインセンティブを用いるのか努力課題を用いるのかで測定結果が異なるのかに関しての実験検証の結果を、Yamamoto et al. (2024, ISERDP1230)としてまとめた。また、入門経済学を実験を通じて学ぶための教科書を出版した。 以上本研究の研究期間全体を通し掲載が決定した論文を含め、国際的な査読付きの学術誌に20本の論文を掲載した上、海外の著名研究者を大阪に招聘して6回の国際研究会を開催した。またオンライン開催となったが、実験経済学の国際学会であるEconomic Science Associationのアジア太平洋地域大会も開催した。2020年7月以降は、継続してオンライン国際セミナーを開催し、アジア太平洋地域の研究者を中心に海外の研究者と国内の(特に若手の)研究者が交流する機会も多く設け、日本の実験経済学の国際的な展開と若手研究者の育成に貢献した。
|