研究課題/領域番号 |
18KK0028
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
松山 洋 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (50264586)
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研究分担者 |
中山 大地 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 助教 (90336511)
根元 裕樹 東京都立大学, 学術情報基盤センター, 准教授 (90805574)
齋藤 仁 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (00709628)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2024-03-31
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キーワード | 土壌雨量指数 / 決定木 / 融雪災害 / トムスク市 / 避難行動 |
研究実績の概要 |
(1) シベリア南部における極端現象の長期変化傾向に関する解析 これまでに続けてきた,シベリア南部における極端現象の長期変化傾向に関する解析結果を雑誌 Atmosphere に公表した(Watanabe et al., 2023).シベリアでは季節を問わず温度上昇が顕著であるものの,特に春季の昇温が顕著であり,かつ 4 月の降水量の変動が大きいため,将来的に融雪洪水が頻発する可能性を指摘した.
(2) トムスク市内における住民の避難行動シミュレーション: マルチエージェントシミュレーションを用いて Python を使ってマルチエージェントシミュレーションを作成し,トムスク市内での避難者の行動に関するシミュレーションを行なった.避難場所と書かれているトムスク大学近くの緑地や大きなショッピングモールをゴールとし,これを含む市街地を網羅する範囲を分析対象とした.避難者エージェントは,避難所までの経路のコストが最小となるように動くようにしたところ,大きな通りから小さい路地を経由して避難所に行く際,入口となる交差点で人が詰まって混雑が発生し,避難に時間がかかってしまうことが明らかになった.これを解決するために,大通りからの動線を見直す必要があることが分かった.また,一本道(道に太さがなく行き違いができない)のシミュレーションで,複数の避難所を設定すると混乱するため,これはやるべきではないことが明らかになった.さらに,災害時に避難する場所を決めておくことは,ある程度避難効率に影響を与えることも明らかになった.
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備考 |
東京都立大学 地理情報学研究室 https://lagis.fpark.tmu.ac.jp/
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