研究課題/領域番号 |
18KK0030
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
田中 雅子 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (00591843)
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研究分担者 |
WADHWA Megha 上智大学, 比較文化研究所, 研究員 (00802505) [辞退]
齋藤 百合子 大東文化大学, 国際関係学部, 特任教授 (10409815)
鹿毛 理恵 沖縄国際大学, 経済学部, 准教授 (90638826)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2022-03-31
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キーワード | 移民 / 女性 / ジェンダー / 健康 / リプロダクティブ・ヘルス / SDGs / 東南アジア / 南アジア |
研究実績の概要 |
代表者の田中は、2020年6月から英語、中国語、ネパール語、ベトナム語、インドネシア語、ミャンマー語でオンライン調査を実施した。それに先立ち、上智大学「人を対象とする研究」に関する委員会の審査を受けた。また、10月から12月にかけて質問紙を用いて、埼玉県の寺院や千葉県の日本語学校施設で保護されている帰国困難に陥ったベトナム人留学生や技能実習生を対象に同じ内容の調査を行った。8月には、茨城県のインドネシア人コミュニティでフィールドワークを行った。また、ネパール、ミャンマー、中国、ベトナム語で作成した啓発動画を使ってオンライン上でフォーカス・グループ・ディスカッション調査を行った。 11月7日には、上智大学アジア文化研究所主催「移民女性のセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ―南アジア・東南アジア女性の日本での妊娠と出産」と題したオンラインセミナーを企画した。分担者のWadhwaが「Good, Bad or Worst?: Reproductive Health Challenges for Indian Migrant Women in Japan」を、代表者の田中は協力者のビゼイ・ゲワリとともに「在日ネパール人男女の妊娠・出産・避妊・中絶・不妊治療への関心」という報告を行った。研究分担者の齋藤百合子は、研究協力者ユー・パー・キンによるMyanmar Migrant Women and Contraception in Japan」という報告にコメントをした。当日の記録は動画で公開している。 2021年2月6日には、研究分担者と研究協力者でオンライン調査の内部報告会を行ったほか、3月23日にも研究分担者で内部会議を行った。 研究分担者の齋藤は、在日タイ人女性との関係を構築したほか、移民女性と更年期に関する文献レビューを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度中は関係者は誰も国外出張ができず、共同研究の国外パートナーの再選考ができなかったため、現地調査の部分が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度、代表者の田中は、①オンライン調査のデータを分析、②医療機関などサービス提供者への調査、③技能実習生の監理団体や日本語学校などへの調査を行うほか、COVID19の感染拡大による移動規制などがなくなれば、④神奈川県伊勢原市のベトナムコミュニティや茨城県東茨城郡大洗町インドネシアコミュニティでフィールドワークを行う。
分担者の齊藤は、調査開始にあたって研究倫理審査申請を行う。 分担者のWadhwaは、これまでの調査をもとに論文を執筆する。 新規に参加した分担者の鹿毛は、すでにつながりのある元留学生の聞き取り調査等を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
感染症拡大により出張ができず旅費を使わなかったため。
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