研究課題/領域番号 |
18KK0033
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
角松 生史 神戸大学, 法学研究科, 教授 (90242049)
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研究分担者 |
小野 博司 神戸大学, 法学研究科, 教授 (70460996)
高村 学人 立命館大学, 政策科学部, 教授 (80302785)
張 栄紅 中京大学, 法学部, 准教授 (20737564)
渕 圭吾 神戸大学, 法学研究科, 教授 (90302645)
楊 雅舒 大阪学院大学, 法学部, 講師 (60843331)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2024-03-31
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キーワード | 土地収用 / 東アジア / 韓国 / 台湾 / 中国 |
研究実績の概要 |
今年度は、海外研究協力者矯シュ氏の協力により、コロナで延期されていた中国現地調査を行った(11月16日、上海黄浦第一房屋徴収服務事務所における張国リョウ氏に対する上海市における土地収用手続・補償手続に関するインタビュー)。また、同日、南京大学において、角松が、日本の所有者不明地とアンチ・コモンズ論に関する報告を行った。 また、12月15日には、研究成果を報告する国際シンポジウム「都市計画と収用ー東アジア4法域の比較」を台北・国立政治大学で開催した(共催:中央研究院法律学研究所、以郷村地區整體規劃落實里山經濟、国立政治大学地政學系)。報告テーマは以下の通り。「日本における財産権保障に関する「通説」の形成過程:田中二郎の「公法上の損失補償」という考え方を中心に」(渕圭吾)、「縮小社会における土地収用の公共性ー日本における所有者不明土地法をめぐって」(角松生史)、「韓国における私人のための収用:その運用と問題点」(ソヌリ)、「台湾土地収用の司法審査について」(李明芝氏)、「中国における土地収用制度の改革」(張栄紅)。12月16日には、国立政治大学社会科学院でワークショップ「都市計画と収用-東アジア4法域の比較」を開催し、都市計画及び土地収用に関する司法審査についての柯佳伶氏(國立政治大學地政學系博士生)の報告を受けて、活発に議論した。
<研究期間全体を通じて実施した研究の成果> 本研究は,人口減少が土地収用制度にもたらす諸課題について,東アジア4法域(日本・韓国・台湾・中国)の比較法的考察を行うことを目的とした。韓国・中国で現地調査を行い、日本・台湾で国際シンポジウムを開催した。上記シンポ、英文図書、雑誌論文により成果を公表した。今後も成果公表を継続する。
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