研究実績の概要 |
本年度は、人々の再分配政策に対する考え方がどのような要因と関連しているかについての指針を得るため、国内外の先行研究をサーベイし、本研究で実施するアンケート調査の設計を進めた。また、2019/3/17-18の日程で、研究代表者の浦川、研究分担者の橘木、神林、迫田はParis School of Economics で開催された国際Workshop(Inequalities and Preference for Redistribution)[EHESSとの共催]に参加し、3本の論文報告を行った。報告論文は以下の通りである。 Kambayashi,R., Lechevalier, S. and Jenmana, T. "Revisiting Cross-National Variations in Preference for Redistribution: A Comparison between US, France, and Japan" Sakoda, S. and Tachibanaki, T. "Attitudes towards Inequality and Re-distribution" Urakawa, K. "Does Learning Opportunity at College Affect Preference for Redistribution? The Case of Japan" 同ワークショップには、本科研の海外研究協力者であるLechevalier教授 (EHESS)の他、Clark教授、Alesina教授、Fong教授、Thomas Piketty教授など多くの格差研究の第一人者が参加しており、政府の再分配政策のあり方、格差・貧困研究の動向について幅広く討論する機会を得た。今後、発表論文を修正の上、海外の査読付学術誌に投稿予定である。
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