研究課題/領域番号 |
18KK0061
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田中 京子 名古屋大学, 国際本部, 教授 (60236578)
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研究分担者 |
落合 一泰 明星大学, 明星教育センター, 教授 (50212337)
ぺディ フランシス 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (00722539)
星野 晶成 名古屋大学, 国際機構, 講師 (40647228)
新見 有紀子 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (90747396)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2023-03-31
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キーワード | 留学交流 / 留学の長期的成果 / 文化外交 / 日墨交流 |
研究実績の概要 |
日本側とメキシコ側でアンケートの分析を進めるとともに、両国において元留学生会などを通して協力者を募り、オンラインでインタビューを行った。メキシコ側では21名の元留学生に、日本側では15名の留学生を対象に、一人1時間~2時間の半構造化インタビューを行い、すべてのインタビューを文字化した。メキシコ側では研究補助者が、日本側では専門の会社が文字化を担当した。日本側では、インタビュー分析のために、NVivo分析ソフトを購入し、分析を始めた。 日本側では複数回の研究会を持ち、分析の検討をし、中間報告書の作成を進めた。調査報告として、掲載が決定している。 メキシコ側では、共同研究者のうち一名(Dr.Juan Jose Ramirez)が国内出張をし、大学の国際化に関する研究者たちと意見交換などを行った。 メキシコ側と日本側でそれぞれの研究結果を補強すべく、関係者や関係機関への問い合わせや資料収集を行った。日本側では50年間にわたる制度の変遷についてより詳細に調べるべく、外務史料館をはじめ各機関に問い合わせを行ったが、十分な成果が得られていない。 日本側とメキシコ側の調査結果を、今後比較検討できるよう、可能な範囲で共有した。日本語でのインタビュー内容の共有は、自動翻訳するソフトは精度が高くないため難解な英語訳となった。一部の日本語参考文献を、業者に依頼して英語翻訳した。一方スペイン語でのインタビュー内容は、スペイン語を解す研究者も3名おり、またスペイン語から英語への自動翻訳の精度は高いため、共有がしやすかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度も、前年度に続いて、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、国際移動がほぼ不可能であった。日本とメキシコ両国においてそれぞれオンラインで行える調査を進め、分析し、できる範囲で共有した。メキシコ側では国内出張により調査を行ったが、日本側では出張は行えなかった。 関係機関へのメール問い合わせや資料検索によってさらなる文献収集に努めたが、作業には時間を要し、しかし多くの重要な資料が見つかっていない。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、それぞれの国において、これまでの調査・分析を、複数の学会で発表する。国際移動が可能な範囲で、各チームでの成果を口頭および論文で発表する。その後2022年度中にメキシコ側と日本側での結果を合わせて比較検討し、国際移動が可能になれば、国際学会(アメリカ合衆国で開催される学会を予定)で発表することを考えている。 その後、研究期間を1年延長し、日本政府やJICA等の協力で計画されている日墨交換留学生50期生記念のイベント等におおいて、メキシコ側研究者を招聘して、研究成果を発表することを予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度に続いて、2021年度も新型コロナウイルス感染が続き、海外出張や海外からの研究者招聘が全くできなかったため、旅費はほとんど必要なくなった。代わりに、オンラインでの研究環境整備のため機器等を整備した。
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