研究課題/領域番号 |
18KK0061
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田中 京子 名古屋大学, 国際本部, 教授 (60236578)
|
研究分担者 |
落合 一泰 明星大学, 明星教育センター, 教授 (50212337)
ぺディ フランシス 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (00722539)
星野 晶成 名古屋大学, 国際本部, 准教授 (40647228)
新見 有紀子 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (90747396)
|
研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2024-03-31
|
キーワード | 留学成果 / メキシコ留学 / 日本留学 / 文化外交 / 異文化性 |
研究成果の概要 |
日本・メキシコ両政府により1971年から継続されている交換留学制度は、50年以上の間に、合計約5000名の修了生を生み出してきた。両国の友好促進という目的は保持されながら、各時代の経済社会情勢によって、留学の形や内容は変化しつつ、大きな成果を生んできた。 日本人修了生は、メキシコへの愛着や親近感を深め、メキシコやラテンアメリカの言語文化を習得し、多様性への寛容さや人生を楽しむ価値観、予測できない事態への対応力などを生活に生かしている。メキシコ人修了生は、計画性や自律性を生活や仕事の中に取りいれつつ、習得した科学技術や芸術の成果のさらなる活用を希求している。本制度の改善と継続が求められている。
|
自由記述の分野 |
国際教育交流
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本・メキシコにとって互いに非伝統的な留学先での留学経験が、どのような成果を生んできたのかを明らかにすることができた。留学成果には、制度の目的や設計、両国の社会状況や文化が大きく影響する。また、コロナ禍で盛んになったオンラインによる国際教育交流(オンライン留学)と比べて、渡航型留学がどのような特徴を持つのかについても検討した。 日本人留学経験者、メキシコ人留学経験者双方とって、留学経験は異文化性を身に着けることに繋がったが、その意味は各時代の社会状況や、各国の文化によって異なっている。また渡航型留学では各人の価値観がより大きく揺さぶられる。以上は今後の留学制度を検討するうえで示唆を与えている。
|