研究課題/領域番号 |
18KK0063
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岡田 亜弥 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (00313982)
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研究分担者 |
郷 通子 長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 特別客員教授 (70037290)
山本 英子 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (10432262)
丸山 和昭 名古屋大学, 高等教育研究センター, 准教授 (20582886)
浦田 真由 名古屋大学, 情報学研究科, 講師 (70634947)
古藪 真紀子 名古屋大学, 国際開発研究科, 学術研究員 (00627359)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2023-03-31
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キーワード | ジェンダー / STEM分野 / 高等教育 / 女性活躍推進 / 男女共同参画 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、高等教育におけるジェンダー平等推進の阻害要因を明らかにし、有効な解決策を探るための国際比較研究を行うことにある。具体的には、STEM (Science, Technology, Engineering and Mathematics) 分野における女子学生の就学および女性教員の登用の阻害要因、ならびにSTEM 分野における女性参画推進のための方策について国レベル・大学レベルの2層にわたる複層的かつ体系的比較分析を連携大学とともに実施する。
3年目である2020年度には、研究分担者と2か月に1回のペースで研究会を開催し、前年度に取り上げた国際比較研究の第1フェーズとして、医学部におけるジェンダー問題に焦点を当てた、米国、英国、スウェーデン、日本の4か国の比較研究について、データ・文献収集を行うとともに、出版計画をまとめ、出版社と合意を得た。また、第2フェーズで取り上げるジェンダー評価システムの国際比較についても検討を開始し、情報・システム研究機構「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ調査分析事業]と連携し、英国・オーストラリア等で導入されているAthena SWANの制度的概要や導入・普及プロセスについて理解を深めた。2018年度に米国で現地調査を行い、同様に、2019年度には英国・スウェーデンで現地調査を計画したが、新型コロナウィルス感染拡大状況に鑑み、2019年度に続き、海外調査の実施を断念した。他方、情報・システム研究機構の企画により実現したAthena SWANを運営・実施する英国・オーストラリアの組織の代表との3日間のビデオ会議および公開シンポジウムにおいて、研究代表者はモデレーターを務め、研究分担者全員が参加し、情報を共有した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染の世界的拡大により、国際比較研究の研究対象国もロックダウンを経験し、入国制限により、海外調査を行うことができなかった。特に、第1フェーズでは高等教育の中でも医学分野に焦点を当てていたが、協力校も医学分野については医療従事者関係者が多く、逼迫した状況の中で、研究に関する協力を求めることが困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
第1フェーズでは、医学分野のジェンダーに焦点を当てる予定であったが、新型コロナウィルス感染の世界的拡大により、調査対象国においても、医学分野においては、調査を行うことが困難であることから、別の分野での調査を先行するべく、計画を変更する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染の世界的拡大により、海外調査が実施できなかった。
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