研究課題
本研究では、タウニュートリノ反応断面積測定における最大の不定性であるタウニュートリノの生成について、CERNの加速器SPSによる400GeV陽子ビームを用いて研究している。その照射実験を2021年9-10月に引き続き2022年10月に行った。実験プロポーザル当初の予定では2021年の物理ランで約250m2のエマルションフィルムから成る検出器に照射を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により日本側の研究代表研究者・共同研究者の海外出張および海外の共同研究者の入国・国内施設への受入が制限され、当初計画の40%(エマルションフィルム約110m2)に縮小した。2022年のランも同様にエマルションフィルム約110m2で実施した。エマルションフィルムは大規模製造システムにて共同研究者らと製造してCERNへ輸送した。2022年には、CERNにおける暗室ファシリティを他の国際共同実験グループと協力して立ち上げ、エマルション検出器の組み立ておよび現像の体制を整えた。それらを用いて2022年のビーム照射実験を、CERNの協力者、日本の共同研究者、ロシアやトルコのグループと協力して、国際共同研究にて遂行した。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件)
accepted for publication in JINST
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Journal of Physics G: Nuclear and Particle Physics
巻: 49 ページ: 110501-110501
10.1088/1361-6471/ac89d2