研究課題/領域番号 |
18KK0116
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分22:土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
浅枝 隆 埼玉大学, 理工学研究科, 名誉教授 (40134332)
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研究分担者 |
金子 康子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (30194921)
セナヴィラタナ ジャヤサンカ 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (70812791)
今村 史子 日本工営株式会社中央研究所, 先端研究センター, 専門部長 (50568459)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2023-03-31
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キーワード | マングローブ植林 / バイオシールド / Rhizophora stylosa / Avicennia marina / ストレス解析 / 光合成の量子収率 / 生物多様性 / 津波、高潮 |
研究成果の概要 |
東南アジア島嶼部では、Rhiophora、Avicennia、Sonneratiaのマングローブ種が優占しており、高潮等に対しバイオシールドとしての役割を果たしている。ところが、Rhizophoraばかりが植林されること、またこの種は極めて排他的で単一種の群落を形成することから生物多様性が低下していることが明らかになった。 次に、これらの種が環境から受けるストレスの強度を指標化し、そのストレス強度を測定した。その結果、直立し根が深いため、Rhiophoraが他と比較して引き潮時に受けるストレスが低く生存率が高くなることがわかった。ただし、高潮、強風等には脆弱であり検討が必要なことが示された。
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自由記述の分野 |
水域生態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マングローブの植林に当たり、これまでRhizophora属のみが植林されてきた。これによって、多様性が極めて低くなり、景観も損なわれている。マングローブの場合、生長に時間がかかるため、植林法を改善して結果が現れるまでに数十年かかる。本研究では、この問題を指摘、早急な改善の必要性を示している。また、Rhizophoraが選択される大きな理由が生存率が高いことである。この理由が、干潮時の土壌水分の減少にあることを指摘している。これにより、植林する場所の選定方法が定まる。さらに、従来は、試行錯誤によって長期間かけて求めていたストレス特性を、光量子収率の利用で短期間に得られることを示している。
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