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2023 年度 実績報告書

鳥類をモデルとした食性の多様化と味覚受容体の機能との関連

研究課題

研究課題/領域番号 18KK0166
研究機関明治大学

研究代表者

石丸 喜朗  明治大学, 農学部, 専任教授 (10451840)

研究分担者 戸田 安香  明治大学, 農学部, 特任講師 (10802978)
三坂 巧  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (40373196)
研究期間 (年度) 2018-10-09 – 2024-03-31
キーワード味覚受容体 / GPCR / 食性 / 鳥類
研究実績の概要

味覚は食物を摂取可能であるかを判断する上で重要な化学感覚である。そのため、味覚は食性に応じて動物ごとに柔軟に変化してきた。当グループは近年、甘味受容体遺伝子が偽遺伝子化していることから糖の味を感知できないとされてきた鳥類の中でも、花の蜜を食するハチドリでは旨味受容体が糖受容体としての機能を新たに獲得していることを明らかにした。一方、ハチドリとは系統的に離れた鳥類の中にも多くの花蜜食及び果実食の鳥類が存在するが、これらの鳥類の旨味受容体がどのような機能を果たしているかは明らかでない。そこで、本研究では様々な系統に属する鳥類を対象に、旨味受容体の塩基配列解析、機能解析、行動実験を行い、花蜜食・果実食とその他の食性の鳥類の間における旨味受容体の機能の違いを検証する。
クローニングが完了した鳥類の旨味受容体について順次、機能解析を実施した。また、糖受容能獲得の分子機構解明のために変異体解析を進めた。祖先型配列の推定を行い、人工合成したDNAをもとに機能解析を実施することで、進化の過程で糖の味受容能がいつ獲得されたかを明らかにした。研究代表者及び分担者が共同研究先を訪問し、今後の展開に関するディスカッションを行うとともに、新たに必要となる実験系について技術指導を受けた。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 4件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] A vertebrate-wide catalogue of T1R receptors reveals diversity in taste perception.2024

    • 著者名/発表者名
      Nishihara H, Toda Y, Kuramoto T, Kamohara K, Goto A, Hoshino K, Okada S, Kuraku S, Okabe M, Ishimaru Y
    • 雑誌名

      Nat Ecol Evol

      巻: 8 ページ: 111-120

    • DOI

      10.1038/s41559-023-02258-8

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] T1R2-mediated sweet sensing in a lizard2023

    • 著者名/発表者名
      Qiaoyi Liang, Meng-Ching Ko, Nathaniel S.R. Ng, Borja Reh, Jessica G.H. Lee, Atsuko Yamashita, Hidenori Nishihara, Yasuka Toda, Maude W. Baldwi
    • 学会等名
      European Chemoreception Research Organization (ECRO)
    • 国際学会
  • [学会発表] 脊椎動物における旨味・甘味の進化史2023

    • 著者名/発表者名
      戸田安香
    • 学会等名
      藤原ナチュラルヒストリー振興財団 第15回シンポジウム
    • 招待講演
  • [学会発表] 旨味・甘味感覚と食性2023

    • 著者名/発表者名
      戸田安香
    • 学会等名
      センサ&IoTコンソーシアムセミナー
    • 招待講演
  • [学会発表] 食科学でおいしさの起源を解明する2023

    • 著者名/発表者名
      戸田安香
    • 学会等名
      第13回 科学の甲子園埼玉県大会
    • 招待講演
  • [学会発表] Evolution of the T1R receptors in vertebrates2023

    • 著者名/発表者名
      Yasuka Toda
    • 学会等名
      RIKEN BDR Women and Future in Science Seminar
    • 招待講演
  • [図書] 実験医学2024

    • 著者名/発表者名
      戸田安香、石丸喜朗
    • 総ページ数
      6
    • 出版者
      羊土社
    • ISBN
      978-4-7581-0411-1
  • [備考] 明治大学農学部農芸化学科食品機能化学研究室

    • URL

      https://www.foodfunction.jp/

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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