| 研究課題/領域番号 |
18KK0240
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| 研究機関 | 京都大学 |
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研究代表者 |
中村 光宏 京都大学, 医学研究科, 准教授 (30584255)
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| 研究分担者 |
丹羽 恵 (宇藤恵) 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (20826028)
椋本 宜学 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (50736618)
溝脇 尚志 京都大学, 医学研究科, 教授 (90314210)
小野 智博 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90782657)
角谷 倫之 東北大学, 大学病院, 助教 (20604961)
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| 研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2023-03-31
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| キーワード | 医学物理学 / 放射線治療 / 品質管理 / 国際標準化 |
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| 研究実績の概要 |
[A] 情報資源の相互利用基盤の構築：前年度に引き続き，放射線治療装置Vero用のリファレンスビームデータモデルを作成するために，Veroを所有しているバンクーバーがんセンターから放射線治療計画装置RayStationに登録されているVero用のビームデータモデルを取得した．現在，国内3施設(京都大学，京都桂病院，都立駒込病院)，海外3施設(Vancouver Cancer Center，Erlangen University，Universitair ziekenhuis Brussel)のデータを保有しており，リファレンスビームデータの作成に着手している．
[B] コンピュータービジョンを用いた高精度放射線治療技術の開発：深層学習を用いた腫瘍位置予測モデル及びX線透視画像上の腫瘍位置抽出アルゴリズムを開発するプラットフォームを構築した．現在，学習に用いたデータ以外で精度検証を進めている．
[C] 統一放射線治療品質保証法の開発：前年度に開発した非剛体位置合わせ(Deformable image registration: DIR)精度検証用ファントムを用いて，以下に示す国内外の放射線治療施設を対象に実験を行った．(海外施設：3施設 [Vancouver Cancer Center，Peter MacCallum Cancer Center，Clatter bridge Cancer Center]；国内施設：13施設 [京都大学，東北大学，都立駒込病院，国立がん研究センター中央病院，国立がん研究センター東病院，京都市立病院，京都桂病院，東京医科大学病院，東京ベイ先端医療・幕張クリニック，石切生喜病院，京都府立医科大学，大和高田市立病院，滋賀県立総合病院])．現在，解析を進めている．
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画通りに研究を実施したため
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| 今後の研究の推進方策 |
[A] 情報資源の相互利用基盤の構築：これまでに収集した6施設(国内3施設，海外3施設)のデータから，Vero用のリファレンスビームデータモデルを作成する．
[B] コンピュータービジョンを用いた高精度放射線治療技術の開発：2019年度に開発したプラットフォームを用いて，深層学習に基づく腫瘍位置予測モデルの精度検証及びX線透視画像上の腫瘍位置抽出精度検証を実施する．その後，国内外の協力施設からもデータを収集し，その有用性を評価する．
[C] 統一放射線治療品質保証法の開発：前年度に引き続き，海外施設を訪問する予定であるが，COVID-19の影響で訪問できない可能性がある．海外施設訪問が可能になるまでは，国内施設を対象に郵送調査を実施し，データを収集する予定である．また，データ収集と並行して，随時解析を進める．
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| 次年度使用額が生じた理由 |
今年度は旅費に300万ほど要したこと，また，次年度は研究期間中で最も予算額が少ないことを考慮し，次年度の旅費を確保するために，今年度予算を次年度に繰り越した．COVID-19の影響で海外施設への訪問が制限される可能性も否定できないが，現時点では繰越金は海外施設で実験を行うための旅費に充てる予定である．
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