研究課題/領域番号 |
18KK0255
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
堀 修 金沢大学, 医学系, 教授 (60303947)
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研究分担者 |
宝田 美佳 金沢大学, 医学系, 助教 (40565412)
石井 宏史 金沢大学, 医学系, 助教 (90634171)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2024-03-31
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キーワード | 脳血管障害 / RAGE |
研究成果の概要 |
くも膜下出血(SAH)後の脳血管攣縮及び症状増悪を防止する為、米国ニューヨーク大学のAnn Marie Schmidt教授と共同で、新規RAGE阻害化合物compound11をマウスに投与し、SAH後の病態への影響を検討した。その結果、同化合物が顕著に神経症状及び脳血管攣縮を改善することを確認した。更に、細胞特異的なRAGEコンディショナルノックアウト(cKO)マウスを用いて検討を行った結果、好中球由来のRAGEがSAH後の病態形成に重要な働きをしていることが明らかになった。
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自由記述の分野 |
神経解剖学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後、RAGE阻害物質によるくも膜下出血後の攣縮予防や神経病態の改善、というこれまでにない視点での臨床研究が期待される。また、本研究を通じて、くも膜下出血の病態形成に重要である早期脳損傷の形成に交感神経系の過活動が重要であることも明らかにすることができた(Demura et al., Stroke. 2022)。今後、くも膜下出血後の病態、特に早期脳損傷と交感神経系の過活動、更にRAGEとの関連が明らかになることが期待される。
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