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2021 年度 研究成果報告書

閉口筋筋紡錘感覚の脳内経路を解明し、トゥレット症候群のスプリント治療の根拠を得る

研究課題

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研究課題/領域番号 18KK0259
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

配分区分基金
審査区分 中区分57:口腔科学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

吉田 篤  大阪大学, 歯学研究科, 教授 (90201855)

研究分担者 古田 貴寛  大阪大学, 歯学研究科, 講師 (60314184)
佐藤 文彦  大阪大学, 歯学研究科, 助教 (60632130)
村上 旬平  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (70362689)
大原 春香  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (40754726)
研究期間 (年度) 2018-10-09 – 2022-03-31
キーワードシナプス / 神経回路 / 筋感覚 / スプリント / 小脳
研究成果の概要

視床の後内側腹側核と髄板内核のoval paracentral nucleus(OPC)を介して咬筋筋紡錘感覚が大脳皮質に伝達されることの電子顕微観察による確証は、コロナウイルス禍のため訪韓できなかったので得られなかった。
しかしながら、閉口筋筋紡錘感覚が、三叉神経上核(Su5)経由でOPCから大脳皮質の一次および二次の体性感覚野と顆粒性島皮質に伝達されることが明らかになった。また、研究目的遂行のための追加研究で、閉口筋筋紡錘感覚がSu5経由で、両側の小脳皮質の第VI小葉の単小葉B、第VII小葉の第二脚、第X小葉の片葉に伝達されることが明らかになった。

自由記述の分野

神経解剖学

研究成果の学術的意義や社会的意義

学術的意義:筋や関節などに生ずる深部感覚は、意識に上らないので高次脳機能は担わないと誤認されてきたが、fMRIなどを用い、無意識感覚も上位脳に伝達され、情動、記憶、学習などの高次脳機能や脳疾患に関わることがわかった。本研究は、筋紡錘感覚の脳内伝導路と機能を初めて解明した。
社会的意義:我々は、歯科スプリント装着後の咬合でトゥレット症候群(TS)の症状が軽快することを報告した(Murakami et al., 2019 Mov Disord.)。本研究で明らかになった閉口筋筋紡錘感覚の、視床髄板内核経由の大脳皮質投射と小脳投射がTSの治療効果を発現させていることの科学的根拠となった。

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公開日: 2023-01-30  

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