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2018 年度 実施状況報告書

幼少期の摂食問題と精神神経発達障害:スウェーデンと日本に於けるコホート調査

研究課題

研究課題/領域番号 18KK0263
研究機関高知大学

研究代表者

藤枝 幹也  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (60209020)

研究分担者 須賀 楓介  高知大学, 医学部, 特任助教 (20527593)
滿田 直美  高知大学, 医学部, 特任研究員 (30611389)
安光ラヴェル 香保子  高知大学, 医学部, 特任助教 (60598522)
Muchanga Sifa・Marie・Joelle  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 特任研究員 (80830702)
研究期間 (年度) 2018-10-09 – 2022-03-31
キーワード幼少期 / 摂食問題 / 精神神経発達障害 / 日本 / スウェーデン
研究実績の概要

主な研究実績は以下の3点である。
(1) 本研究費採択前に別予算にて計画立案を行っていた、日本における食行動に関する質問票調査については、2018年12月に6533件発送、2018年度末時点で3575件回収し(回収率55%)、データクリーニングを開始した。(日本側質問票調査についてはデータクリーニングを含む2018年度発生の全費用について別予算にて実施。)
(2) 2019年2月にヨーテボリ側の代表であるProf. Christopher Gillbergが来日し、日瑞の関係者でキックオフミーティングを開催予定であったが、Prof. Gillbergの来日が延期されたため、3月に日本側の研究代表者・分担者およびProf. Gillberg・Prof. Maria Rastam・Lisa Dinkler(臨床心理士)でテレビ会議にてキックオフミーティングを実施し、日本側調査の暫定データの分析結果と今後の主たる方針について議論した。
(3) Gillberg Neuropsychiatry Centreにおいて、2019年度のパイロット調査の準備を開始した。元々の質問票は英語で記載されているため、スウェーデン語版の質問票を作成した。翻訳作業は、摂食問題や精神神経発達障害の分野で臨床・研究共に経験豊かなスウェーデン人とイギリス人が翻訳及びバックトランスレーションを行った。
2018年度は、予定していたProf. Gillbergの来日が延期となったものの、テレビ会議などで対応をし、本研究採択前から別予算で進めていた日本における質問票郵送が数ヶ月遅れたものの迅速に回収が進み、スウェーデン側の準備も始まり、概ね順調な滑り出しとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

やや遅れている実施状況の理由は以下2点である。
(1) 日本側の質問票の発送が予定より約半年ほど遅れたため、質問票回収期限が2019年度6月まで持ち越されたこと、また、Prof. Gillberg来日が体調不良のため急遽延期となったため、実際に日本で双方関係者が実際に対面して詳細を決めることが難しかったことが挙げられる。
(2) また、本研究費申請が採択された後、スウェーデン側でも研究資金を獲得(Swedish Research Councilによる研究費。2019-2021年。代表Prof. Maria Rastam)したため、より質の高い研究を遂行するための研究計画予算・予算などの再編が必要となったことも原因である。
質問票については回収が順調であること、計画の再編については更に質の高い調査のためと前向きな理由であることから、2019年度以降の執行に全く問題はない。

今後の研究の推進方策

<スウェーデンでの調査> 2019年度下期に、スウェーデンにおけるパイロット調査を実施するために、同上期中にヨーテボリの乳幼児健診の拠点となる53箇所の保健所との連携体制を確立する。またヨーテボリ在住の移民(アラブ・ソマリア・セルビア・クロアチア・ペルシャ語圏等)の言語・食生活などの違いにも対応できるようにスウェーデン語の質問票の最終調整を行う。質問票調査の実施方法については、紙ベース(OCR )、インターネットベース(REDCap)など現地の状況や予算執行に最適な法を選定する。2019年下期よりパイロット調査遂行のため研究補佐員を雇用する予定である。

<日本側での調査> 2019年度5月中に参加者に対して、質問票返送者ヘの御礼と未返送者へのリマインダーのハガキを郵送予定。6月末までの返却を〆切とし、9月末までにデータクリニングを実施し、下期にLisa Dinkilerが約1ヶ月来日をし、第1回目の分析を行う。

<プロジェクト全体について> 分析を除く日本側の第1回目の調査が一巡(質問票発送・回収・データクリーニング)する上期末に双方関係によるテレビ会議を実施する。2019年12月にProf. Christopher Gillberg・Lisa Dinklerが来日予定であるため、その際には、関係者全員による会議にて、2020年度および2021年度の本調査執行について、両国での質問票配布の頻度や国際比較のための分析方法などの詳細事項を決定する。

次年度使用額が生じた理由

2019年2月に予定されていたキックオフミーティングが、スウェーデン側代表のProf. Gillbergの急病により2019年12月に延期されたことが主たる理由である。次回来日時(2019年12月)に繰り越された予算を執行する。

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公開日: 2019-12-27  

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