研究課題/領域番号 |
18KK0263
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
藤枝 幹也 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (60209020)
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研究分担者 |
須賀 楓介 高知大学, 医学部, 特任助教 (20527593) [辞退]
滿田 直美 高知大学, 医学部, 特任助教 (30611389)
安光ラヴェル 香保子 高知大学, 医学部, 特任助教 (60598522)
Muchanga Sifa・Marie・Joelle 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 特任研究員 (80830702)
小松 静香 高知大学, 医学部, 特任助教 (50886413)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2022-03-31
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キーワード | 幼少期 / 摂食問題 / 精神神経発達障害 / 日本 / スウェーデン |
研究実績の概要 |
2018年12月に実施した日本側の質問票調査については、2019年度にデータクリーニングが終了し、2020年度は、3746件(送付計6533件・回収率57.3%)について解析をし、ARFIDの有病率などについての論文投稿(2本、査読中)・学会発表(2020年10月。XXVIth Annual Meeting of the Eating Disorders Research Society)を実施した。 スウェーデン側の調査について、倫理審査承認(疫学研究についての承認番号: NO. 2020-01284, NO. 2020-03908; 臨床研究に関する承認番号: NO. 2020-02174, NO. 2020-03902)後、疫学研究については調査対象地区(Fyrbodal)にて22機関 (同地区計36機関の61%)、臨床研究については2機関より協力同意を得て、2020年11月よりリクルートを開始し現在継続中である(リクルート期間は1年の予定)。新型コロナウィルスの影響で、最終的な参加者数は計画(3000名)の75%程度になる可能性があり、2021年度の参加状況を鑑みながらリクルート期間の延長を検討する予定。 日本での調査に基づき、スウェーデンでの調査で使用する質問票(ARFID-BS)をより短く回答しやすいよう改訂し、スウェーデンでの移民の実態に沿うようアラビア語とソマリア語の質問票も作成した。また、臨床研究に向けて、ARFIDの世界的権威であるDr. Rachael Bryant-Waughの指導のもと、Lisa Dinklerと2名が臨床現場でのインタビュー(the Pica, ARFID, and Rumination Disorder Interview (PARDI))について研修を受けた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2018-2019年度にデータ収集・解析が終わっていた日本側調査については学会発表・論文投稿など成果発表が順調に進んだが、新型コロナウィルスの影響で、協力機関での子どもの健診が滞りリクルートが進みにくいなど、スウェーデン側の調査が滞ったため。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は、すでにデータの集まっている日本側の調査については引き続き学会などで成果発表を行う。 スウェーデン側の調査については、リクルートを10月末まで実施する。ただし、新型コロナ禍、健診来場者の減少が見込まれるため、状況によってはリクルート機関を3-6ヶ月延長することを検討する。また、データクリーニング・スタッフのトレーニング・データ解析の準備、臨床研究への協力医療機関がもう1機関増える可能性があり、その交渉を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスの影響により、スウェーデン側の調査に遅延が生じたことによる。既に調査自体は始まっているため、2021年度に更なるリクルートおよび質問票調査を進める。
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