研究課題/領域番号 |
18KK0275
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
田山 淳 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (10468324)
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研究分担者 |
武岡 敦之 長崎大学, 保健・医療推進センター, 客員研究員 (10807051)
井ノ上 憲司 大阪大学, 高等教育・入試研究開発センター, 特任講師(常勤) (70542033)
小川 豊太 (濱口豊太) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80296186)
河原 純一郎 北海道大学, 文学研究院, 教授 (30322241)
一藤 裕 長崎大学, ICT基盤センター, 准教授 (90590274)
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研究期間 (年度) |
2019-02-07 – 2022-03-31
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キーワード | IBS / セルフマネジメント / e-Healthシステム / 腸内細菌 |
研究実績の概要 |
前年度までにIBSのセルマネジメントを行う目的のe-learningサイトを構築していた(プログラムは、第1章「過敏性腸症候群の理解」、第2章「どののように対処するか」、第3章「さらなる対処法」、第4章「医学的な治療法」、第5章「まとめとセルフケアに役立つ情報」)。当該年度において実施した研究の成果の具体的な内容としては、この構築したe-learningサイトについて試験運用を開始した。試験運用期間としては、被験者を割り当てて約4ヵ月間運用し、e-learningサイトとして円滑に運用できるまで、サーバー及びコンテンツの保守・点検等も含めてエラーのほぼでないシステムを築いた。 その後、本運用をスタートさせ、IBS有症状者については、これまでに20名をリクルートすることができた。それぞれのIBS有症状者は、約1ヵ月間のe-learningによるセルフマネジメントをおこなった(プログラムは、介入期間中は何回でも確認できるように設定した)。20名の対象者に対するアセスメントは、セルフマネジメント前後の腸内細菌検査、QOL、食行動、消化器症状重症度、消化管と関連した不安感、精神的苦痛、EEGをそれぞれ評価した。本来であれば、40名を目標対象者数にしているが、コロナ禍ということもあり、リクルートが困難であったことから、半数の20名にとどまった。なお、腸内細菌、EEG以外の評価指標については、随時データ入力を行っている。腸内細菌の解析については、外注をすることが決まっているが、実験のバッチ効果等に鑑みて検体が全て集まってから一斉に発送予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当該年度については、コロナ渦中の緊急事態宣言下では、リクルートは予定通り進まなかった。緊急事態宣言解除後についても、十分にリクルートが進まず、目標数の半数にとどまった。
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今後の研究の推進方策 |
今後、リクルートを加速させるため、分担研究者にもリクルートを依頼し、実施することが決まっている。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ渦中のため、リクルート及び検体の収集について、予定通り進まなかったことが次年度使用額が生じた主たる理由である。次年度については、リクルートを継続して実施して全検体を回収した後、検体の解析を外注することによって予算消化する予定である。
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