研究課題
海外展開については、2022年7月にインド・ラジャスタン州・ジャイプル市とムンバイの2都市を訪問し、小・中規模の病院・クリニックのラボを視察し、HIVや新型コロナウィルスの検査における課題やサンプル収集について医師と対面でのインタビューを実施した。2023年1月にインド・ラジャスタン州・ジャイプル市を訪問し、ビヤニ国際会議で、本プロジェクトにて2021年にオンラインでジャイプル市内の長距離運送業者従業員(トラックドライバー)を対象に行ったアンケート調査「Survey questionnaire on HIV testing & risk behaviors among Truck Drivers in Jaipur India」の結果を発表した。また、ジャイプル市内のSMS病院から新型コロナウィルス(デルタ株・アルファ株)のサンプルを収集し、日本へ輸送した。温度勾配ゲル電気泳動(TGGE)の変曲点を検出するソフトウエアの開発については、関数に基づくフィッティング処理を行うことで、深層学習手法による軌跡、変曲点検出の検出精度を高めた。計算機操作や画像処理に関する専門的知識をもたない操作者であっても容易に取得画像の処理が実行できるよう、ユーザインタフェース関連部分を実装した。TGGEによる変異の判別については、HIV-1のM184V、SARS-CoV-2のアルファ株(E156F157R158, gagttcaga)とデルタ株(--G158、ggc)を中心とし、各種変異についても長さや断片中の変異の位置(中央あるいは端)が異なる各種断片を設計し、TGGEのパターン調べ、安定して変異が同定できるプライマーセットを見出した。RPA酵素については、ヒトピルビン酸キナーゼがATP再生酵素として有用であることを見出した。また、RPA試薬の凍結乾燥の条件を最適化し、室温保存を実現した。
すべて 2023 2022 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
J. Biosci. Bioeng.
巻: 135 ページ: 282-290
10.1016/j.jbiosc.2023.01.009
Biosci. Biotechnol. Biochem.
巻: in press ページ: 未定
10.1093/bbb/zbad028
巻: 86 ページ: 444-454
10.1093/bbb/zbac019
J. Food Sci.
巻: 87 ページ: 1672-1683
10.1111/1750-3841.16098
J. Biol. Chem.
巻: 298 ページ: 102109
10.1016/j.jbc.2022.102109
J. Biochem.
巻: 172 ページ: 225-231
10.1093/jb/mvac056