研究課題/領域番号 |
18KK0296
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
福士 圭介 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 教授 (90444207)
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研究分担者 |
宗本 隆志 石川県工業試験場, 化学食品部, 研究員 (00745937)
高橋 嘉夫 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (10304396)
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研究期間 (年度) |
2018-10-09 – 2022-03-31
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キーワード | エルデネト鉱山 / 重金属 / 化学形態 / 溶出性 |
研究成果の概要 |
本研究はモンゴル北部エルデネト鉱山周辺の河川水におけるモリブデンの汚染状況とモンゴル南部バレー・オブ・ゴビレイクに分布する塩湖におけるウラン・ヒ素の汚染状況の観測を行った。その結果、いずれの観測地点においても対象とした重金属は飲料水基準を超過することが明らかとなった。多くの重金属は濃度が増加した場合、鉱物化や鉱物に吸着することにより溶液中から除去される。一方、モリブデンやウランはpHがやや高い条件においては溶液から除去されず、ナトリウムや塩化物イオンのようにコンサバティブにふるまうことを自然界の観察から明らかにした。
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自由記述の分野 |
環境地球化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
モンゴルは豊富な金属資源に支えられ急速な経済発展を遂げているが、資源開発に伴う環境汚染が懸念されている。モンゴルではこれまで環境科学・技術に関する研究には関心は高くなく、環境汚染の状況はあまり理解されていない。本研究ではモンゴルエルデネト鉱山地域周辺の河川および、モンゴル南部バレー・オブ・ゴビレイク地域の湖沼における重金属の汚染状況を明らかにした。また、ウランやモリブデンは高pH溶液中でコンサバティブにふるまうことを自然界の観測から明らかにした。
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