分子通信とは、細胞間通信に着想を得たバイオナノマシンのための通信方式である。本研究では、バイオナノマシンの集団が分子通信を介して 相互作用する結果、ある種の幾何学構造を形成することを考える。形態形成における分子通信の役割を理解すること、および、形態形成におけるバイオナノマシン間の分子通信を制御することによって、形成される幾何学構造を制御することを目指す。本研究により得られる知見は、生物発生過程の理解や再生医療の発展に寄与すると考えられる。
初年度となる2019年度には、2020年度の渡航計画(米国および中国への渡航計画)を具体化した。2020年2月に交付申請書を提出したばかりであり、研究成果は得られていない。(交付申請書を提出したのち、本研究で利用する計算機環境を整備し、予備的な顕微鏡観察実験を進めた。)
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