健常成人を対象に、2-40Hzにおける数種の周波数で音量を変調したピンクノイズを聴取したときの、反応課題の反応速度と脳波事象関連電位の測定を行った。脳波事象関連電位は、ピンクノイズの変調周期毎にP50が計測され、聴覚野で受容されることを確認した。このような音響要素を含む環境音を検出する方法として、環境音データセットESC-50で示されたカテゴリに対応する環境音を、自己相関分析により周期的な音量変化を抽出し、音響スペクトル指数の値により周期的な音量変動のあるピンクノイズを含む環境音を検出できることを確認し、生体影響の視点から意味付けした環境ノイズ評価アルゴリズムを構築した。
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