研究課題
第１に、米国のオハイオ州立大学言語学科に滞在し、同学科のAndrea Sims准教授と言語学形態論についての共同研究 "Acceptability Judgment on Competing Word-Formation Processes"を実施した。研究実施計画に記した電子的コーパスから言語データを収集するだけでなく、オハイオ州立大学言語学科のLinguistics Outside the Classroom (LOC) の体制に参加し、実験によるデータ収集も行った。これらのデータを語彙素基盤の形態理論の枠組みで分析し、理論言語学分野の国際誌で査読付き単著論文として発表した。第２に、フランス・リヨン大学のVincent Renner教授とは"Competition in Word-Formation"と題する共同研究を、ブルガリア・ソフィア大学のAlexandra Bagasheva教授も交えて実施した。形態論分野の国際学会でワークショップを開催し、その成果を論文集 Competition in Word-FormationとしてJohn Benjamins社のLA (Linguistik Aktuell)シリーズから刊行することになった。この研究を通して、ヨーロッパの語形成研究ネットワークに入るだけでなく、今後の協同関係を確実なものとすることができた。例えばこのネットワーク内で別途実施されている "Onomatopoeia in the World's Languages"に参加した。最後に、研究課題に関して、国際雑誌LanguagesにてゲストエディターとしてSpecial Issue "Word-Formation Processes in English"を企画・運営し、2023年度内にすでに5本の論文を編集出版した。今後もさらに論文が掲載される予定である。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 5件、 招待講演 1件) 図書 (2件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
Onomatopoeia in the World’s Languages: A Comparative Handbook, Berlin, Boston: De Gruyter Mouton
巻: 1 ページ: 513～526
10.1515/9783111053226-043
Languages
巻: 9 ページ: 143～143
10.3390/languages9040143
Competition in Word-Formation, Edited by Alexandra Bagasheva, Akiko Nagano and Vincent Renner [Linguistik Aktuell/Linguistics Today 284]
巻: 1 ページ: 1～31
10.1075/la.284.01nag
巻: 1 ページ: 34～71
10.1075/la.284.02nag
Journal of Linguistics
巻: 59 ページ: 499～530
10.1017/S0022226722000147
https://www.mdpi.com/journal/languages/special_issues/533R90KF6D
