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2019 年度 実施状況報告書

1950年代の放射線被ばく影響をめぐる日本人科学者の発信と国際的な議論

研究課題

研究課題/領域番号 18KK0330
研究機関長崎大学

研究代表者

中尾 麻伊香  長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (10749724)

研究期間 (年度) 2019 – 2021
キーワード原爆被害 / 広島 / 長崎 / IAEA / UNSCEAR / 医学言説 / 被ばく影響 / 冷戦
研究実績の概要

今年度は以下のように研究を進めた。
10月下旬からウィーンに渡航し、受け入れのElisabeth Roehrlich氏と研究相談を開始するとともに、ウィーンを拠点にする歴史研究者、日本学研究者らとも研究交流を開始した。Roehrlich氏には、IAEAや国連機関をめぐる歴史研究の動向、アーカイブズの利用方法などについてアドバイスいただきながら研究を進めた。
12月下旬にパリに出張し、フランスを拠点に活動している核の歴史研究者や科学史研究者らと研究交流を行い、フランスにおける原爆被害の情報伝達などに関して有意義な知見を得た。
原爆被害に関して日本国外でも広く知られているサダコと折鶴の物語について、その普及の一翼を担ったカール・ブルックナーが著したSadako will lebenに関して調査した。また、ウィーン16区に設置されている広島の被爆石の設置の経緯について、関係者へ聞き取りを行い調査した。本研究課題と関連して、オーストリアや東欧諸国におけるチェルノブイリ原発事故の被害に関する聞き取り調査を行った。

※「現在までの進捗状況」にも記しているように、進捗状況はやや遅れている。その理由として、ウィーンへの渡航手続きや、現地での研究環境を整えることに予想以上の時間がかかったことに加え、他の研究課題のために一時帰国する必要があり、本研究課題のテーマに本格的に取り組むまでに時間がかかった。また、3月には新型コロナウイルス感染拡大により、現地での研究活動ができない状況となってしまった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ウィーンへの渡航手続きや、現地での研究環境を整えることに予想以上の時間がかかったことに加え、他の研究課題のために一時帰国する必要があり、本研究課題のテーマに本格的に取り組むまでに時間がかかった。また、3月には新型コロナウイルス感染拡大により、現地での研究活動ができない状況となってしまった。

今後の研究の推進方策

新型コロナウィルス感染拡大により今後の計画が立てにくい状況であるが、共同研究者とはオンラインで研究の打ち合わせを行う。また、資料調査はオンラインで提供されているデータベースを利用して可能な限り行う。

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公開日: 2021-01-27  

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