研究課題/領域番号 |
18KK0334
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
唐澤 一友 立教大学, 文学部, 教授 (00347288)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2020
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キーワード | アングロ・サクソン学 / 古英語文学 / アングロ・ラテン文学 / 中世英語英文学 |
研究実績の概要 |
平成30年度末にオクスフォード大学の共同研究者5名との共同研究を行うべく渡英し、平成31年度(令和元年度)の開始と同時に共同研究を開始した。4月には最初のミーティングを開き、研究の進め方等について話し合いを持った。その後も定期的にミーティングを持ち、各自担当する分野の研究の進捗状況等を報告し合いながら研究を進めた。アングロ・サクソン時代の世界観という大きなテーマを扱うため、共同研究者以外にも専門家の助力を得るべく、本テーマと関連する分野に精通した専門家複数とも連絡を取り、協力を得られることとなった。 研究成果はシンポジウムおよび国際学会でのセッション、それに基づく論文集の出版という形で行うこととしていたため、当初よりこれらの準備も進めたが、上記の外部専門家もこれらに加わることになったことで、一層充実した成果が期待できる環境を整えることが出来た。 成果発表のためのシンポジウムとして、令和2年3月に16名の専門家が発表をするシンポジウムを計画したが、コロナウイルス問題のため直前で延期となった。また、もう一つの成果発表の場として、令和2年7月に英国で行われることになっていた国際学会 International Medieval Congressで3つのセッションを行うべく、これに応募し、審査を通過したが、コロナウイルス問題のため学会自体がキャンセルとなってしまった。 以上のような事情により、共同研究者との共同研究の成果それ自体はまだ公にされていないが、今後、シンポジウムや論文集という形で発表をしていきたい。また、個人的には、国際学会での研究発表や国際的な学術誌への論文投稿という形で成果の一部を発表することが出来た。この他、令和2年3月には、Winchester大学で本研究成果の一部を反映した講義を行う予定であったが、これは上記と同様の理由で実現しなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
共同研究それ自体はおおむね予定通りに進んでいるが、上記のような事情により、成果発表については、計画していたシンポジウムおよび国際学会でのセッションがいずれも延期あるいは中止となり、これまでのところ成果を公にできていない状況にある。シンポジウムについては、コロナウイルス問題の収束後に行う予定であるが、現状ではそれがいつになるかも予測のつかない状態である。もう一つの成果発表の場として、論文集の刊行も予定しているが、これもシンポジウム等における成果を反映したものとする予定であるため、シンポジウム等の遅れの影響が出ることが予想される。計画よりも進捗状況がやや遅れているとしたのはこのような状況のためである。
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今後の研究の推進方策 |
共同研究は引き続き計画通りに行っていく予定であるが、特に上記のような事情のため延期となったシンポジウムを再び企画し直し、これを執り行い、その成果を反映させた論文集の刊行を目指し、共同研究者および外部の専門家と連絡を取りながら計画を進めていきたい。現在の状況では、英国にいつ再び渡航できるようになるか不透明であるが、これが可能になった場合には、必要に応じて渡英し共同研究者等と直接協力しながら研究およびシンポジウムおよび論文集出版の準備等を行いたい。
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