研究課題/領域番号 |
18KK0334
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
唐澤 一友 立教大学, 文学部, 教授 (00347288)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2022
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キーワード | 古英語文学 / 古地図 / アングロ・サクソン学 |
研究実績の概要 |
昨年度に引き続き、本年度も、英国における共同研究者達と適宜オンラインで会議をしながら、各自の担当分野についての研究を個々に進めたが、それと並行して、これまで行ってきた本研究の成果をまとめ、これを発表するための準備をかなりの程度進めることができた。具体的には、昨年度行ったオンラインシンポジウムの参加者およびその他の協力者とともに本研究の最終的な成果を発表するための論文集を出版する予定で、共同研究者のうちの2名と研究代表者とでこの論文集の全体的な編集作業を始めた。出版社を選定し、book proposalを作成し、これを出版社に送り、またそれと並行して、本論文集の全体的な構成を考えたり、それに基づき序論等を共同研究者と共に執筆したりした。book proposalを送った結果、採用の返答を受けることができ、この分野の専門書籍を数多く出版してきているベルギーのBrepols社からの出版が決まった。 また、本研究と関連し、日本英文学会において、海外の研究者3名と共に“Interdependent Realities: Human and Non-human Worlds in Early English Literature”と題するシンポジウムを行った。事前の準備や事後の議論を通じ、本研究と関連する有意義な意見交換をすることができた。 さらには、Winchester大学のMedieval and Renaissance Research Centreのオンラインレクチャーシリーズに招かれ、本研究の研究成果の一端を“A Symbolic Interpretation of the Crucifixion and the Idea of the World in Anglo-Saxon England”と題する講義を行うことで公表することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定では、英国における研究活動を行うつもりであったが、昨年度に引き続き今年度もコロナ禍のためこれを行うことができず、オンライン会議により一定程度補うことはできたものの、本来の予定よりは全体的にやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
上記のように、コロナ禍のため予定していた海外における研究活動を行うことができず、当初の予定よりはやや遅れて作業が進んでいるため、一年間の研究期間延長を申請し承認された。今後一年間をかけて上記の論文集を完成させ出版する予定である。また、それと並行して、英国における研究活動が出来なかったために積み残されている問題があるため、これを行うために複数回渡英し、共同研究者との面談や共同作業、実地調査など、予定していた研究活動を行いたいと考えている。
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