研究課題/領域番号 |
18KK0336
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
吉田 早悠里 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (20726773)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2021
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キーワード | デジタル・アーカイヴズ / 史料 / アフリカ史 / エチオピア / F.J.ビーバー / オーストリア |
研究実績の概要 |
2年目にあたる2020年度は、当初、2020年9月から2021年3月までの約6ヶ月間、オーストリアへ渡航してF.J.ビーバーの写真資料のデジタル・アーカイヴズ化の作業の実施を計画していた。しかし、新型コロナウイルス感染症のために渡航が不可能となり、研究計画を大幅に変更することになった。 そこで2020年度は、オンラインツールを用いて、オーストリア科学アカデミー・デジタル人文学文化遺産センターの共同研究者と定期的にミーティングを実施し、連携して作業を進めた。特に、F.J.ビーバーの絵葉書資料群のデジタルデータの公開にむけた作業を重点的に行った。具体的には、絵葉書に印刷されている絵と写真の著作権者の特定、および孤児作品のEuropean Union Intellectual Property Officeへの登録を進め、それらの作業を完了することができた。これによって、絵葉書資料群のデジタルデータの公開にむけた準備作業がほぼ完了し、2021年度にそれらをオンライン上で公開する目処が立った。 また、ヒーツィンク区博物館所蔵の民族学的資料の詳細に関するメタデータの作成に取り組み、それらを2019年度に撮影した民族学的資料の画像データと統合した。これにより、民族学的資料の画像とメタデータを含むデジタルデータの公開にむけた素地を整えることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症のために、2020年度の渡航は不可能であったが、オンラインにて作業を進めることができた。また、基課題にあたる若手研究A「F.J.ビーバー資料群の救出:20世紀初頭エチオピア無文字社会の歴史解明にむけて」(17H04775)にて、F.J.ビーバーの絵葉書資料と日記の翻刻を完了したことから、絵葉書資料と日記のテクストデータのオンライン上での公開にむけた準備に入ることが可能となった。それゆえ、研究は順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症のためにオーストリアへ渡航できていないことから、現地での資料整理作業が進んでいない。そのため、世界での感染状況が落ち着き次第、オーストリアへ渡航して研究の遂行し、F.J.ビーバー資料群のデジタル・アーカイヴズの基盤構築にむけて力を尽くす。
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