研究課題/領域番号 |
18KK0340
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
日比野 由利 金沢大学, 医学系, 助教 (40362008)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2021
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キーワード | 卵子提供 / 代理出産 / 法制度 / 出自を知る権利 |
研究実績の概要 |
2019年5月下旬に渡航し、ディーキン大学のDr. Sonia Allanとの共同研究のためオーストラリアのメルボルン市に滞在し、研究を行った。共同研究者との研究打ち合わせのほか、メルボルンとシドニーで研究課題に関連した専門家や当事者等に聞き取り調査を行い、その一部はレポートとしてまとめてホームページに掲載した。これらは、研究終了後に報告書としてまとめて公表する予定である。 2019年11月2日に日本科学未来館(東京)でセミナー「卵子提供・代理出産で家族をつくる (第7回)」を開催し、「卵子ドナー、代理母、以来親、子どもたちのコミュニティ」と題して 話題提供を行った。セミナーに付随して情報交換会の時間を設け、当事者と非公式な形で情報交換を行うことができた。2020年1月19日に生殖テクノロジーとヘルスケアを考える研究会を金沢大学東京事務所で開催した。研究会で、「配偶子の匿名性・非匿名性に関する世界の動き:レビュー」と題して話題提供を行った。今後の論文執筆に役立つ有益な情報交換を行うことかできた。生殖補助医療で生まれた子どもの出自を知る権利に関し、世界の状況及び、日本の精子提供の歴史と文化的背景からみた今後の法制度のあり方についての共著論文を投稿した。今後は、代理出産の法制度に関する共同研究の成果を論文として公表するために準備している。2020年7月より共同研究者が異動となり、所属機関が変わるため、研究計画にも若干の修正が必要になった。次年度も、共著論文の投稿と、国際学会への共同発表に向けて引き続き共同研究者との打ち合わせを継続して行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
オーストラリアメルボルン市に滞在し、共同研究者との研究打ち合わせや現地の関係者に対する聞き取り調査を実施することができた。共同研究の成果として、論文の草稿を完成し投稿を終えた。
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今後の研究の推進方策 |
2020年3月、コロナ感染が深刻化してきたこと、共同研究者の所属機関に変更が生じたため、一旦帰国し、日本で研究計画を継続することにした。今後、再入国が可能になり、また共同研究者との研究打ち合わせ等が必要な際には必要に応じて渡航するが、Zoomなども活用し進めていく。
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