研究課題/領域番号 |
18KK0340
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
日比野 由利 金沢大学, 医学系, 助教 (40362008)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2021
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キーワード | オーストラリア / 出自を知る権利 / 生殖補助医療 / 精子提供 / 卵子提供 / 代理出産 / 法制度 |
研究実績の概要 |
2018年5月末日から2019年3月末日までの間、数週間の一時帰国を挟んでオーストラリア、ビクトリア州メルボルンに滞在し、健康法や生殖補助医療が専門のSonia Allan氏と共同研究を行なった。日本への帰国は、感染症の拡大が認められたため、予定よりやや早くなったものの、帰国後は、2報の共著論文を執筆し、公刊することができた(Reproductive Medicine and Biology、及びBioNews 1074)。現在、共著論文を執筆中であり、投稿に向けて準備している。国内の当事者向けに開催を予定していたセミナー「卵子提供・代理出産で家族をつくる」は中止した。現時点で、今後の開催予定は立てられていない。帰国後、Z00Mを用いてのインタビュー調査を行なった。対面でのインタビューに比べて、アポイントが取りづらいなどの制約はあったものの、数件程度を実施し、その一部をホームページなどに公開した。調査に基づき、コロナ化での代理出産の見通しについて日本経済新聞にコメントを出した(日本経済新聞2021年3月3日「コロナ下で揺らぐ代理出産」)。また、ホームページを改定し、内容を充実させることができた。今後も情報を追加していく予定である。帰国後、2021年1月19日、ZOOMでの研究会が開催(JSPS 実社会対応プログラム「生殖補助医療・社会的養護によるLGBTの家族形成支援システム」)され、「テクノロジーが変える家族 出自を知る権利、オーストラリアと日本」というタイトルで報告し、オーストラリア滞在中の研究成果の一部を公表した。感染症が収束していないため、国際的な往来ができない状況であり、共同研究者が日本に入国することや、研究代表者がオーストラリアに入国することが難しく、対面での研究交流を進めることは難しかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
感染症の拡大により、当初より予定していた滞在期間よりも少なくなったが、そのことによる大きな影響はなかった。その後、日本での研究の進捗にはやや停滞が見られた。
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今後の研究の推進方策 |
電子メールで連絡を取り、共著論文の執筆を引き続き行っていく。
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