研究課題/領域番号 |
18KK0350
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
久保 慶一 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30366976)
|
研究期間 (年度) |
2019 – 2021
|
キーワード | 旧ユーゴスラビア / 移行期正義 / 戦争犯罪裁判 / 計量テキスト分析 / 世論調査 / 新聞記事 |
研究実績の概要 |
2020年9月からミラノ大学社会政治学部において予定していた海外共同研究は、新型コロナウイルス感染症の蔓延に歯止めがかからない状況を受け、延期を余儀なくされ、海外共同研究を行う外国機関・研究者の再調整を行なった。その結果、2021年3月5日より、台湾・国立政治大学政治学系における研究滞在を開始した。この予定変更・再調整により、世論調査の実施を先送りせざるを得ない状況となっており、研究の進捗状況に若干の遅れが生じているが、台湾・国立政治大学における研究滞在中に、選挙研究センターのEric Chen-hua Yu副教授をはじめとするサーベイの専門家との意見交換等を進めて調査票を確定し、2021年度中に世論調査を実施する予定である。2020年度は、主に計量テキスト分析のデータ収集と分析を進めた。その暫定的な分析結果については、2020年11月14日に東北大学において開催された研究会で発表を行い、インスブルック大学の渡辺耕平助教授、ダートマス・カレッジのCharles Crabtree助教授、東北大学の東島雅昌准教授・瀧川裕貴准教授らから有益なコメントを得ることができた。そこで得たコメントを踏まえて研究デザインの再検討を行い、セルビアについて30万件以上の新聞記事データを追加で収集し、現在、分析作業を進めている。計量テキスト分析の結果は2020年7月にリスボンで行われる世界政治学会(IPSA)でも発表する予定であったが、この世界大会も新型コロナウィルス感染症の拡大を受けて1年延期され、2021年7月にオンラインで実施される研究大会にて発表を行う予定である。計量テキスト分析の結果については、同学会で得たコメントも踏まえて最終的な修正作業・論文執筆を進め、2021年度中には海外査読誌への投稿を行うことを予定している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年9月からミラノ大学社会政治学部において予定していた海外共同研究は、新型コロナウイルス感染症の蔓延に歯止めがかからない状況を受け、延期を余儀なくされ、海外共同研究を行う外国機関・研究者の再調整を行なった。その結果、2021年3月5日より、台湾・国立政治大学政治学系における研究滞在を開始した。この予定変更・再調整により、世論調査の実施を先送りせざるを得ない状況となっており、研究の進捗状況に若干の遅れが生じている。
|
今後の研究の推進方策 |
海外機関での研究滞在・共同研究は予定よりも約半年遅れての開始となったが、台湾における研究滞在を無事に開始することができた。今後は台湾において研究を可能な限り迅速に進め、研究計画を予定通り完了することを目指したい。
|