研究課題/領域番号 |
18KK0371
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
埴淵 知哉 中京大学, 国際教養学部, 教授 (40460589)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2020
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キーワード | マルチレベルデータ / 地域調査 / 系統的社会観察 / クラウドソーシング / ポートランド |
研究実績の概要 |
本研究は、個人と地域の情報を併せもつ「地理的マルチレベルデータ」構築の可能性を、国際共同研究を通じて発展させることを目的としている。具体的には、米国におけるデータの構築・公開の先進的な状況を調査・把握すること、および、クラウドソーシングによる社会・地域調査法を日米で試行し国際比較を進めることを計画している。外国機関への渡航は2019年度になるため、本年度は2月の交付申請以降の準備期間のみであったが、この間に、渡航後速やかに研究に着手できるよう必要な文献・データの整理や電子化を進めた。海外での共同研究者および渡航先外国機関の受け入れ部局の研究者とも適宜連絡を取り、渡航先での研究環境や、本研究課題に関する調査・分析スケジュールについて調整をおこなった。また、国内の共同研究者とも打ち合わせを行い、地域調査データの国際比較に関する準備状況と次年度のスケジュール等を調整した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、次年度の渡航に向けた準備のみであったが、海外および国内の共同研究者との調整が順調に進み、渡航後速やかに研究に着手できる体制を整えることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は外国機関(ポートランド州立大学)に一年間滞在し、本研究に必要な調査・分析を集中的に進める予定である。年度の前半は、米国におけるデータの構築・公開状況を把握するために、様々な研究機関が作成・公開している社会調査データおよび地理的なデータの現状をレビューし、主に年度後半において主要な研究者への聞き取りを実施する。並行して、クラウドソーシングによる社会・地域調査法の日米比較を進めるために、渡航後速やかに日本での調査済みデータの分析を通じて課題を抽出し、米国での調査を設計する。クラウドソーシングを利用した調査を夏~秋にかけて実施し、必要に応じて日本でも同種の調査を比較のためにおこなう。この調査を通じて得られたデータをもとに分析を進め、地理的マルチレベルデータの構築と分析への利用可能性を探り、成果を論文にまとめる。
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