研究課題/領域番号 |
18KK0374
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研究機関 | 国立社会保障・人口問題研究所 |
研究代表者 |
福田 節也 国立社会保障・人口問題研究所, 企画部, 第2室長 (90409433)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2021
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キーワード | 結婚 / 学歴組み合わせ別婚姻率 / 将来推計 / 45-49歳時未婚率 |
研究実績の概要 |
2年目にあたる令和2(2020)年度には、当初予定より半年間予定を繰り上げて、8月よりスペイン・バルセロナ自治大学人口研究センターに1年間渡航し、共同研究者らと両性出生モデル(two-sex fertility model)を用いた出生力シミュレーションに関する共同研究を行う予定であった。しかし、コロナ禍による渡航制限により、現地への渡航が不可となり、予定していた共同研究を実施することができなかった。また、申請者・共同研究者ともに、コロナ禍への初期対応や渡航が中止になったことに伴う研究ポートフォリオの優先順位変更等により、研究の進捗に大幅な遅れが生じた。 しかし、かねてより他の共同研究者らと進めていた東アジア諸国の婚姻率の将来推計に関する論文が国際学術雑誌に受理され、刊行された。この論文では、中国、日本、韓国、台湾の年齢-学歴組み合わせ別初婚率を選好要因(当該学歴ペアにおける結婚の起きやすさ)と構造要因(当該学歴ペアの生じやすさ)に要因分解し、これに各国の性、年齢、学歴別将来推計人口と掛け合わせることで45-49歳時の未婚率の将来推計を行ったものである。この方法は、本プロジェクトで利用する両性出生モデルを結婚に適用して、婚姻率の将来シミュレーションを行ったものであり、出生への適用に先行してその有用性を示せたものと言える。 その他の進展として、日本の国勢調査データについて二次利用申請を完了し、今後利用できる体制を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2(2020)年度に予定していた共同研究のための渡航が、コロナ禍により中止となり、予定していた共同研究を実施することができなかった。また、申請者・共同研究者ともに、コロナ禍への初期対応や渡航が中止になったことに伴う研究ポートフォリオの優先順位変更により、本研究課題の進捗に遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
令和2(2020)年度における遅れを取り戻すため、また海外研究機関での共同研究を実施するため、本プロジェクトは終了時期を予定していた令和3(2021)年度末から1年延期する予定でいる。さらに、この間、本プロジェクトに関心を持つ海外研究機関も出てきたことから、共同研究パートナーを追加して、渡航先についても当初の予定よりも柔軟に検討していきたいと考えている。 また、渡航が可能となるにはまだ時間がかかると見込まれるため、共同研究者らとも連絡を取り合い、すでに入手しているデータの精査やマクロレベルのコンテクスト変数の収集、シミュレーションプログラムの開発等に取り組んでいく。
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