研究課題
COVID19により渡航ができなかったが、1年延長した2022年の11月に短期間であるがユトレヒト大学とカールスルーエ工科大学を訪問することができた。ユトレヒト大学のプランパー准教授とともに、岩石ー流体相互作用に関する研究集会を開催し、東北大学とユトレヒト大学の複数の研究者、学生と有意義な議論を行った。また、オマーンオフィオライトに産する蛇紋石脈の微細組織と物質移動解析を行い、その共著論文がScience Advances 誌に掲載された。このほかにも、三波川変成帯の断層岩解析、マントルウェッジの脱水過程の空隙形成などの共同研究が現在進行中である。また、2023年8月に仙台で開催される国際会議第17回Water-Rock Interactionにおいて、Plumper博士とFluid-rock reactions and nano- to microstructural evolution during metamorphism and alteration セッションを開催することを予定している。カールスルーエ工科大学のHilgers教授とBusch助教と共に石英脈の作成実験を行った。この成果は、2021年にJounral of Structural Geology 誌に掲載されている。2022年の11月に訪問した際は、貯留層における鉱物析出過程に関する共同研究に関してうちあわせを行った。また、国内では高エネルギー加速器研究機構との共同研究で、オマーンオフィオライトの解析と水熱実験により、微細組織発達と水素発生過程に関する研究や、地殻岩石の空隙形成に関する研究で大きな成果があがっている。以上、COVIDのために180日に満たない滞在期間ではあったが、研究計画を変更することで、大きな研究成果を挙げるとともに、ヨーロッパの研究者らとの深いネットワークを築くことができた。
すべて 2023 2022 2019 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 8件) 図書 (2件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
Science Advances
巻: 9 ページ: -
10.1126/sciadv.ade6674
Journal of Asian Earth Sciences
巻: 229 ページ: 105150~105150
10.1016/j.jseaes.2022.105150
Contributions to Mineralogy and Petrology
巻: 177 ページ: -
10.1007/s00410-022-01956-z
Geofluids
巻: 2022 ページ: 1~21
10.1155/2022/8786250
https://geo.kankyo.tohoku.ac.jp/gmel2/