宇宙空間で最も高いエネルギーを有する極高エネルギー宇宙線は、その莫大な運動エネルギーのため宇宙磁場で曲げられにくく、宇宙線の起源および加速機構を指し示す新しい天文学として期待されている。本研究では、現在の感度を飛躍的に向上させ、極高エネルギー宇宙線を使った次世代の天文学を開拓するために開発している低コスト型の新型大気蛍光望遠鏡を、稼働中の宇宙線観測のエネルギー較正へ発展させる研究計画である。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大のため、予定していたアルゼンチンへの渡米およびドイツへの渡米は実現できていない状況であり、予定よりも遅れている。
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